授業提供
《学生対象プログラム》(PDF)
学部・大学院向けに3コース10科目を新たに開発し正式提供した。うち、「ロジカルシンキング」「プロジェクトマネジメント実践」「産業界におけるITの概要」は非単位科目で、ほかすべて単位科目である。「情報と社会」は既設の国際高等教育院提供の全学共通科目で展開し、大学院科目はすべて情報学研究科科目、経営管理大学院科目、大学院横断科目として提供された。
科目名、実施日、協力企業など | 実施内容 |
---|---|
<情報と社会> 前期 火曜・5限(全14回) 山本 章博 教授 川上 浩司 特定教授 前川 佳一 特定教授 協力企業:日本総研ほか 受講者38名(学部生対象) |
企業経営とITの密接なつながりと全体像を概観し、銀行業・航空業・保険業・工作機械業・ハードウェア業・ソフトウェア業6つの産業におけるITの特性と変化を、実践を通して理解する。 |
<デザイン思考実践> 2019年9月2日(月)、3日(火) 川上 浩司 特定教授 前川 佳一 特定教授 協力企業:NTTデータ 受講者36名(大学院生対象) |
課題解決アプローチであるデザイン思考を学び、課題発見と解決ができるスキルを習得するグループワークを実施した。学生には新たなソフトウェアの開発を題材として課し、数人のグループごとに新たなアイデアを発想した。 |
<プロジェクトマネジメント実践> 2019年9月12日(木)、13日(金) 前川 佳一 特定教授 川上 浩司 特定教授 協力企業:ANAシステムズ 受講者15名(学部生対象)単位なし |
「プロジェクト」とは、「プロジェクトマネジメント」とは、「IT導入の紛争事例(銀行、自治体)」、「サンプルフレームワーク」などを解説。グループワークでは(1)スコープマネジメントの実践、(2)プロジェクトにおける問題とその対応策の検討、(3)関係ステークホルダーを巻き込むコミュニケーションマネジメントをひととおり実体験。引き続きロールプレーイングを加え、リスク定義と対処などを学ぶ。 |
<業務要件定義実践> 2019年9月23日(月・祝)、24日(火) 前川 佳一 特定教授 川上 浩司 特定教授 協力企業:東京海上日動火災保険 出席者数18人(大学院生対象) |
ウォーターフォール型(以降、W型)とアジャイル開発型(以降、A型)の業務要件定義、それぞれの長短所・特徴を理解。A型に関するグループワークにより、WEBアプリ(会議室予約システム)の要件定義を作成。このワークから、協力企業のエンジニアが実際にアプリケーションを開発(1日目夜)。 2日目は、前日のワークから実際に開発されたアプリケーションをレビューした。 |
<ロジカルシンキング> |
事前に課した「自己紹介プレゼン」に対して、教員からロジカルであるかという視点でアドバイスを与えた後、分かりやすいプレゼンに関する講述とグループワーク、ならびに論理的思考に関する講述とグループワークを実施した。 |
<先端技術利活用実践> |
先進技術の一つとしてAIに着目し、AI技術の概要を示した後、それを活用するサービスをデザインするグループワークを実施した。さらに、それを実装すべくLINEボットをプログラムするハンズオンを実施した。 |
<人工知能特論> |
11月29日、30日、12月6日、7日に、日本電気より派遣いただいた非常勤講師3名(佐藤敦様、越仲孝文様、亀田義男様)、 ゲストスピーカー1名(坂井智哉様)、川上特定教授、山本教授がリレー方式で実施。 |
<ビジネスデータ分析実践> |
1日目は、データ分析や統計の基礎的な知識について講義とRを用いた演習を通して学習し、2日目に実際のビジネスデータに対する分析を行うグループワークを実施した。具体的には、訪日外国人観光客に関するデータなどを用いて、各グループが分析目的を設定した上でデータ分析を行い、状況改善のためのアクションプランの報告書を作成し、全出席者に対してプレゼンテーションを行った。 |
<ビジネスにおける情報学の実践> |
1日目に「IT戦略と経営」「システム構築実践」について講義演習を行った後、2日目には「企業における先端技術の利活用」について、“金融”をテーマに日本総研より、“航空”をテーマにANAシステムズより講義を実施。最後に先端技術を活用し新サービスを検討する演習・発表を行い、審査員による優秀チームを決定した。 |
<産業界におけるITの概要> |
1日目はIT戦略、システム構築について講義・演習を実施.2日目には産業界におけるITを具体例を交えて概説したほか、経営層より「これからの社会に求められるITリテラシー」をテーマとした講義の後、経営層と学生でディスカッションを行った。 |
《情報と社会・講義内容詳細》
回 | 実施日 | 講義内容 | 協力企業 |
第1回 | 4月9日 | ITの発展と社会への浸透 | 日本総研 |
第2回 | 4月16日 | 企業の事業展開とITガバナンスの在り方 | 日本総研 |
第3回 | 4月23日 | IT導入と費用対効果 | 日本総研 |
第4回 | 4月30日 | 業務要件定義とアルゴリズム | 日本総研 |
第5回 | 5月14日 | プロジェクトマネジメント | 日本総研 |
第6回 | 5月21日 | ソフトウェア産業概説 | NTTデータ |
第7回 | 5月28日 | ハードウェア産業概説 | 日本電気 |
第8回 | 6月4日 | 銀行業とIT | 日本総研 |
第9回 | 6月11日 | 保険業とIT | 東京海上日動 |
第10回 | 6月18日 | 航空業とIT | ANAシステムズ |
第11回 | 6月25日 | 工作機械業とIT | DMG森精機 |
第12回 | 7月2日 | ITに関わる法的な問題 | 日本総研 |
第13回 | 7月9日 | ロジカル思考とデザイン思考 | 日本総研 |
第14回 | 7月16日 | 情報と社会の将来展望 | 日本総研 |
《社会人向けプログラム》
対象者:各協力企業の業務系・IT系担当者層 各社より4名選抜、計24名
場所:京都アカデミアフォーラム 大会議室C/D(東京・新丸ビル)
担当教員:経営管理大学院 若林靖永教授、前川佳一特定教授
日程 |
テーマ |
企業 |
事例 |
事例概要 |
---|---|---|---|---|
10/15(火) 18:30-20:30 |
システム開発における業務範囲の確定とユーザー部門・IT部門の組織連携の在り方 |
日本総研 |
銀行欧米決済系・システム更改 |
既存パッケージから新パッケージへの更改を図るも、新パッケージのカスタマイズの品質が低いことが判明して中断。既存パッケージのアップグレードに方針変更して対応 |
10/29(火) |
IT投資の経営判断 |
東京海上 |
保険の代理店 |
コスト削減を実現し経営からも評価されるも、リリース後3か月で4回システム停止 |
11/12(火) |
業務要請に基づくIT開発 手法の選択の実務 |
NEC |
グローバル人事・システム導入 |
国内外のグループ各社に導入。従来システムはスクラッチ開発だったが、本件はパッケージに合わせる方針で対応。PMを他社に委託したことにより要件の抑制に成功。人事制度をパッケージに合わせて修正したため苦労。マニュアル配布のみで研修を行わなかったため、リリース後に多数照会あり |
11/26(火) |
IT導入での組織全体の |
ANA |
データセンター・移転 |
長期間停止不可の全131システムを、仮想化・クラウド化により集約の上、更改。経営一丸となり横断的組織の設置、ガバナンスの徹底等により成功 |
12/3(火) |
先端技術による課題解決と |
NTTデータ |
インフラ診断へのAI適用 |
老朽化する社会インフラのメンテナンスを効率的にすすめるために、画像診断のAIを適用 |
セミナー、シンポジウム、情報発信等
《講座ガイダンス》(PDF)
日時
2019年4月5日(金)16:00-17:00 申込者数109名
2019年4月6日(土)10:00-11:00 申込者数72名
2019年4月12日(金)追加開催 参加者数20名
場所
京都大学 百周年時計台記念館 百周年記念ホール
学習プログラム
《コース概要》
コース1「ITリテラシー実践コース」(学部生向け)
コース2「ビジネス経営ITコース」(大学院生向け)
コース3「イノベーション先端ITコース」(大学院生向け)
の3コースを設置、各コースは既存科目と新設科目から構成され、規定の時間数・単位数の取得により修了証明書を授与するものとされた。
《修了者数》
ITリテラシー実践コース 6名(工学部4、理学部4,経済学部1)
ビジネス経営ITコース 7名(経営管理大学院7)
イノベーション先端ITコース 1名(医学研究科1)
運営
《教員構成》
若林 靖永 教授(経営管理大学院)
松井 啓之 教授(経営管理大学院)
山本 章博 教授(情報学研究科)
前川 佳一 特定教授(経営管理大学院)
川上 浩司 特定教授(情報学研究科)
佐藤 寛之 特定准教授(情報学研究科)
《運営管理委員会》
回数 |
日時 |
場所 |
---|---|---|
第13回 |
2019年4月25日 |
京都大学 国際科学イノベーション棟 |
第14回 |
2019年6月28日 |
メール審議 |
第15回 |
2019年7月18日 |
京都大学 国際科学イノベーション棟 |
第16回 |
2019年9月27日 |
メール審議 |
第17回 |
2019年10月31日 |
京都大学 国際科学イノベーション棟 |
第18回 |
2019年12月24日 |
京都大学 国際科学イノベーション棟 |
第19回 |
2020年3月2日 |
京都大学 国際科学イノベーション棟 |