経営管理大学院・産官学連携 京都大学 情報学ビジネス実践講座

2021(令和3)年度 活動実績

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第2期共同講座が第1期と同じ6社を共同研究企業とし、2021年4月から2023年3月までの2年間の契約期間でスタートした。

授業提供

2021年度講座パンフレット(PDF

《学生対象プログラム》

科目名、実施日、協力企業など 実施内容

<ITシステム構築のためのロジカルシンキングとプロジェクトマネジメント>
前期 月曜・5限(全14回)
前川 佳一 特定教授
藤田 哲雄 特定教授
協力企業:日本電気・ANAシステムズ
受講者17名(学部生対象)

2020年度まで単位なしの2科目「ロジカルシンキング」と「プロジェクトマネジメント」を併せて1科目とし、ILASセミナーとして提供した。

ロジカルシンキングや計算論的思考について基本的な考え方を学び、具体例と練習問題を通じて体感することで思考法として活用できるレベルを目指した。プロジェクトマネジメントのプロセスと考慮すべき側面について全体像を把握した。事例とグループワークを通じ、プロジェクトマネジメントに欠かせない重要なポイントと難しさを理解した。

<情報と社会>
前期 火曜・5限(全14回)
藤田 哲雄 特定教授
前川 佳一 特定教授
若林 靖永 教授
協力企業:当講座協力企業6社
受講者51名(学部生対象)

企業経営とITの密接なつながりと全体像を概観し、航空業・保険業・工作機械業における最先端の活用事例を学んだ。IT戦略策定からプロジェクトマネジメント・ITガバナンスまでの一連の企業におけるIT活用の要諦を理解した。加えて、セキュリティ、法的問題などのIT環境の重要問題のほか、デザイン思考やデジタルトランスフォーメーションなど、新しいITの思考法や方向性についても学んだ。

新型コロナ禍の影響で半分はオンライン授業となった。

<ITと現代社会>(PDF
2021年8月1日~9月30日
藤田 哲雄 特定教授
協力企業:当講座協力企業6社
受講者23名(学部生対象)
〈情報と社会〉の録画をオンデマンド方式で提供。単位認定はないものの、「情報と社会」に代えて情報学ビジネス実践講座のITリテラシー実践コースの修了要件として認定。
<デザイン思考実践>
2021年9月16日(木)、17日(金)
藤田 哲雄 特定教授
前川 佳一 特定教授
協力企業:NTTデータ
受講者55名(大学院生対象)
オンラインにて実施

課題解決アプローチであるデザイン思考を学び、課題発見と解決ができるスキルを習得するグループワークを、zoomとmiroを用いて遠隔にて実施した。学生達は自らが課題をピックアップし、数人のグループごとにデザイン思考のプロセスに沿って新たなアイデアを発想した。

2日間のオンライン授業ながら、演習での討議は活発で、受講者の満足度は高かった。(理解度4.8,興味度4.9、有用度4.7)

 

<ユーザー視点のITシステム設計実践>
2021年9月27日(月)、28日(火)
前川 佳一 特定教授
藤田 哲雄 特定教授
協力企業:東京海上日動火災保険
受講者40名(大学院生対象)
オンラインにて実施

ウォーターフォール型とアジャイル開発(以降、A型)の業務要件定義、それぞれの⻑短所・特徴を理解。A型に関するzoom+miroでのワーク(3チーム)により、WEBアプリをそれぞれが着想し、要件定義を作成(オンラインペット、オンライン友⼈作り、オンライン単位互換制度)。このワークから、協⼒企業のエンジニアがそれぞれのモックアップを開発(1⽇⽬夜)。

2⽇⽬は、前⽇のワークから実際に開発されたアプリケーションをレビュー。

経営管理大学院の授業アンケートでは、前期全科目の中でもトップの評価を得た。

AI技術利活用実践>
2021年9月29日(水)、30日(木)
前川 佳一 特定教授
藤田 哲雄 特定教授
協力企業:NTTデータ
受講者16名(大学院生対象)
オンラインにて実施

1日目はAI概要、”Why”と”What” サービスにおけるAIの活用の仕方、AIの活用の実例、実際にAIサービスを考えてみよう(演習:PEST分析、DFを発見、シナリオマトリックス、未来新聞)、共有会を実施。

2日目は”How” AIサービスをどう実現するか、AIハンズオン(演習:環境構築、アプリへのAI組み込み、AI学習体験、チャレンジ機能=AIの検証)、発表会、AIの課題と今後 、を実施。

<人工知能特論>
2021年11月20日(土)、26日(金)、27日(土)、12月4日(土)
山本 章博 教授
協力企業:日本電気
受講者20名(大学院生対象)
一部オンラインにて実施

11月20日、26日、27日、12月4日に日本電気より派遣いただいた非常勤講師3名(佐藤敦様、越仲孝文様、亀田義男様)、 ゲストスピーカー1名(坂井智哉様)、川上特定教授、山本教授がリレー方式で実施

<ビジネスデータ分析実践>
2021年9月21日(火)、22日(水)
藤田 哲雄 特定教授
前川 佳一 特定教授
協力企業:日本電気
受講者20名(大学院生対象)
オンラインで実施

オンラインによる講義・演習を行なった。1日目は、データ分析や統計の基礎的な知識について講義と実際にRを用いた演習を、2日目には、実際のビジネスデータを分析する個人ワークを実施した。具体的には、訪日外国人観光客に関するデータなどを用いて、各受講者が分析目的を設定した上でデータ分析を行い、状況改善のためのアクションプランの報告書を作成し,全受講者のうち4名が全出席者に対してプレゼンテーションを行った。2日間のオンライン授業であったが、受講する学生の満足度は高かった。(理解度4.5、興味度4.7、有用度4.9)

<ビジネスにおける情報学の実践>
2021年11月19日(木)、20日(金)
若林 靖永 教授
前川 佳一 特定教授
協力企業:ANAシステムズ、DMG森精機、日本総研
受講者29名(大学院生対象)

1日目に「業務とIT、IT企画のプロセス」「IT戦略の重要性」「ITガバナンス」「デジタルトランスフォーメーション(DX、デジタル変革)」について講義を実施。

2日目に「企業におけるデジタルトランスフォーメーションの事例」について、“金融”をテーマに日本総研より、“航空”をテーマにANAシステムズより、“製造業”をテーマにDMG森精機が講義を実施。最後にデジタルによる新事業・サービスを検討する演習・発表を行い、審査員による優秀チームを決定。

《情報と社会・講義内容詳細》

実施日 講義内容 担当協力企業
第1回 4月13日 ITの発展と社会・企業への浸透  
第2回 4月20日 航空業とIT ANAシステムズ
第3回 4月27日 保険業とIT(オンライン) 東京海上日動
第4回 5月11日 工作機械業とIT(オンライン) DMG森精機
第5回 5月18日 ハードウェア(オンライン) 日本電気
第6回 5月25日 デザイン思考(オンライン) NTTデータ
第7回 6月1日 経営戦略とIT戦略  
第8回 6月8日 業務とIT企画  
第9回 6月15日 業務要件定義とアルゴリズム 日本総研
第10回 6月22日 プロジェクトマネジメント 日本総研
第11回 6月29日 情報セキュリティ 日本総研
第12回 7月6日 ITと法 日本総研
第13回 7月13日 ITガバナンス  
第14回 7月20日 デジタルトランスフォーメーション  

《ILASセミナー・講義内容詳細》

実施日 講義内容 担当協力企業
第1回 4月12日 計算機、ITシステムはどうやって構成されているか? 日本電気
第2回 4月19日 ロジカルシンキングの観点からITシステムの基礎 日本電気
第3回 4月26日 システムの仕様から実装への橋渡し(オンデマンド) 日本電気
第4回 5月10日 なぜ、そのシステム・プログラムは動かないのか? 日本電気
第5回 5月17日 無駄のない設計 日本電気
第6回 5月24日 UML入門 日本電気
第7回 5月31日 ロジカルシンキング・演習 ANAシステムズ
第8回 6月7日 プロジェクトマネジメントの必要性 ANAシステムズ
第9回 6月14日 プロジェクトマネジメントの全体像 ANAシステムズ
第10回 6月21日 グループワーク「立ち上げ」 ANAシステムズ
第11回 6月28日 グループワーク「計画」 ANAシステムズ
第12回 7月5日 グループワーク「リスク」 ANAシステムズ
第13回 7月12日 グループワーク「管理」 ANAシステムズ
第14回 7月19日 まとめ・総括 ANAシステムズ

《社会人向けプログラム》

2021年度は社会人向けプログラムの開催は見送られた

セミナー、シンポジウム、情報発信等

京都大学の新入生・在学生に広く、ビジネスにおけるITを学ぶことの重要性を理解してもらい、情報学ビジネス実践講座の内容・意義を周知することを目的として2021年度より年に2~3回実施した


特別講義 第1回「未来社会とIT」(PDF

日時 2021年4月15日(木)18:30~20:15
場所 京都大学 時計台記念館 百周年記念ホール80名/オンライン受講175名
主催 京都大学 経営管理大学院
協力 日本総合研究所

内容

挨拶
未来社会に向けた学び
戸田 圭一 教授 経営管理大学 院長

第1部:社会・産業の持続的発展の基盤としてのIT
自動運転を通じてAIと人と法制度を考える

山本 敬三 教授 京都大学 法政策共同研究センター長
稲谷 龍彦 教授 京都大学 法政策共同研究センターユニット長

第2部:ITが拓く未来社会
農業とIT
三輪 泰史 氏 日本総合研究所 創発戦略センター エクスパート

IT戦略
井上 宗武 氏 日本総合研究所 代表取締役 副社長執行役員

第3部:大学でITを学ぼう
企業経営者からのメッセージ
渕崎 正弘 氏 日本総合研究所 特別顧問

情報学ビジネス実践講座の紹介
若林 靖永 教授 京都大学 経営管理大学院


特別講義 第2回「生体認証で実現する安全安心な社会~東京オリンピック・パラリンピックの事例とともに~」(PDF

日時 2021年10月11日(月)18:30~20:15
場所 京都大学 時計台記念館 百周年記念ホール35名/オンライン受講100名で実施した。
主催 京都大学 経営管理大学院
協力 NEC(日本電気)

内容

挨拶
未来社会に向けた学び

戸田 圭一 教授 経営管理大学 院長

第1部:世界No.1のNECの顔認証と東京2020退会活用事例
東京2020を契機に実現する安全安心な社会
水口 喜博 氏 NEC 東京オリンピック・パラリンピック推進本部 本部長

世界No.1のNECの顔認証技術
今岡 仁 氏 NECフェロー

第2部:音声認識技術の進展
河原 達也 教授 京都大学 情報学研究科 音声メディア研究室

第3部:これからの社会で求められる人材像&クロージング
これからの社会で求められる人材像
梅松 旭美 氏 NEC バイオメトリクス研究所 シニアリサーチャー

クロージング「未来への協会を創る」
新野 隆 氏 NEC 代表取締役副会長


特別講義 第3回「真のDXで未来を切り拓く」(PDF

日時 2022年1月19日(水)18:30~20:15
場所 オンライン受講100名で実施した。
主催 京都大学 経営管理大学院
協力 東京海上日動火災保険

内容

挨拶:未来社会に向けた学び
戸田 圭一 教授 経営管理大学 院長

第1部:創業140年企業の挑戦の軌跡
「人材」と「データ」を大切にし続ける理由
原田 晋 氏 東京海上日動火災保険 常務取締役

第2部:デジタル人材育成における最新事例
大学―企業関連携の重要性
角田 仁 教授 千葉工業大学 社会システム科学部

第3部:THE保険の先にあるもの
東京海上グループのDXの今
村野 剛太 氏 東京海上日動火災保険 IT企画部部長


運営

《教員体制》

統括管理
若林 靖永 教授

担当教員
山本 章博 教授(情報学研究科)
松井 啓之 教授
前川 佳一 特定教授
藤田 哲雄 特定教授

《運営管理委員会》

回数 日時 場所
第27回 2021年5月18日10:30-12:00 オンライン(Zoom)
第28回 2020年12月14日10:30-12:00 オンライン(Zoom)

活動実績 一覧