京都大学では、世界的に卓越した知の創造を行うとともに、世界に開かれた大学として、地域との連携・国際交流を深め、自由と調和に基づく知を社会に伝え、地球社会の調和ある共存に貢献することを基本理念として掲げてきました。そして、地球規模の様々な課題に挑戦し続け解決策を見出すことで、日本のみならず国際社会に広く貢献し続けてきました。これらの実績を背景に、京都大学は2017年6月に、世界と競争できる国内トップクラスの国立大学を世界水準の実力を持つ大学として、文部科学大臣から指定国立大学法人に指定されており、その取り組みの一環として、既存の枠組みにとらわれない産官学の連携を推進しています。
社会・経済を改めて見渡しますとデジタル化が既に実用段階に入り、また「Society5.0」に向けての動きが加速するなか、私達を取り巻く環境はこれまでにないスピードで急激に変化しています。そして大学における人材育成についてもこのような変化に対応できることが重要となってきています。
本共同講座により、受講生は、学問としての情報学がビジネスでどのように実現されるかということを考える機会を得ることができます。その結果、今後のキャリア形成において本質をなすITとビジネスの全体像の知見の修得が可能となり、京都大学における人材育成のひとつのモデルケースとなることを狙います。